漫画『空挺ドラゴンズ』の魅力を紹介！あらすじや主要キャラクターなどをわかりやすく解説！

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漫画「空挺ドラゴンズ」は、空を舞台にした独特なファンタジー漫画です。龍を捕獲することを生業にしているクルーたちの冒険と美味しそうな料理描写が魅力の本作は、登場人物たちの成長や彼らの日常生活が丁寧に描かれています。
この記事では、あらすじや主要な登場人物、見どころをわかりやすく解説します。魅力的な「空挺ドラゴンズ」の世界をぜひ知ってください！

あらすじをわかりやすく説明

漫画『空挺ドラゴンズ』（くうていドラゴンズ）は、「good!アフタヌーン（講談社）」にて、2016年より連載中。2024年5月時点で累計部数は210万部を突破。

「空挺ドラゴンズ」のあらすじ

漫画「空挺ドラゴンズ」は、“龍”を捕まえて生計を立てる「龍捕り（おろちとり）」たちを描いた空の冒険物語です。
希少な龍から得られる肉や油などの資材を求め、「捕龍船(ほりゅうせん)」と呼ばれる飛行船で各国が空を目指してからおよそ半世紀、物語は、今では数少なくなった現役の捕龍船『クィン・ザザ号』の乗組員たちが、空の旅をしながら龍を追う冒険から始まります。彼らは、龍肉や油を求め、さまざまな国を巡りながら、命をかけて龍に挑みます。
それぞれの乗組員は、それぞれが事情や背景、目的を持って共同生活を営みながら、龍を追って空の旅を続けます。

「空挺ドラゴンズ」の用語解説

漫画「空挺ドラゴンズ」には、この物語独自の用語がたくさん登場します。
物語をスムーズに理解してもらえるように、主要な用語を紹介します。

龍（りゅう）

この作品に登場する『龍（りゅう）』は、「震臓（しんぞう）」と呼ばれる特殊な器官によって空を泳ぐように飛ぶことが出来る生物すべてを指します。
「龍一頭で七市賑わう」と言われるほど食肉加工や搾油、薬のような日用品から伝統工芸品にまで利用することが可能なお宝的な存在です。
その全てが「変異種」と言われるほど多種多様な姿をしています。
飛行船以上の大きさを持つものから、鳥のように小さなものまで存在します。いまだ体系的な分類法すら確立されておらず、不明なことが多い生き物です。
空の高層に行くほど大型の『龍』がいることが分かっています。

龍捕り（おろちとり）

捕龍船に乗って龍を捕ることを生業とする人々のことを言います。
死者も出る危険な職種であり、かつては囚人や無頼漢が強制的に駆り出されていました。現在も堅気でない者が多いとされています。
作品中では、『龍捕り』が龍を「捕る」「捕龍する」ことと、屠龍船などが龍を「狩る」「討伐する」ことは目的が異なる行為として明確に区別されています。

捕龍船（ほりゅうせん）

龍捕りが搭乗する飛行船です。莫大な管理費がかかるため、龍が捕れないと大きな赤字となり、その数は減少しています。
効率を重視し、龍油だけを狙い毒を使って捕龍を行う船も出てきています。
捕龍の際に邪魔になるため、『捕龍船』の甲板前方には手すりがありません・・・。
主人公たちが搭乗する捕龍船は、『クィン・ザザ号』です。

千剖士（せんぼうし）

まだ人間が地上に堕ちた『龍』だけを利用していたはるか昔から、龍の解体・加工を生業として暮らしてきた氏族たちの総称です。
氏族ごとに独自の文化を持っています。
堕ちた龍を求め移動する遍歴の民だったのですが、ウルラ氏族のように市に定住する一族もいます。捕龍船では扱いきれないような大型の龍は千剖士に解体を依頼しています。

「空挺ドラゴンズ」の登場人物は？

漫画「空挺ドラゴンズ」には、本当に個性豊かなキャラクターがたくさん登場します。

ミカ

この作品の主人公です。甲板員・銛手です。普段は無気力かつ不真面目な態度を取ることが多いのですが、大好物の龍肉のことになると饒舌になります。
特技は、匂いで龍を嗅ぎつけることです。
豊富な知識と経験を活かし、一撃で致命傷を与える槍打銃(パイルランス)を使った捕龍を得意としています。新鮮な龍をたくさん食べることができる捕龍船での生活を好む一方で、龍はただ一方的に狩られるような相手ではないと考えており、龍捕りが死と隣り合わせだということも覚悟しています。

タキタ

龍捕り（おろちとり）になって日の浅い新人の少女です。明るく活発な性格でポジティブです。『ヴァナベル』を姉のように慕っています。『ミカ』や『ジロー』を始めとする先輩船員たちの背中を追って、龍捕りとして成長していきます。頭が臭いことをよく気にしています（笑）。

ジロー・アスタ

若い少年の龍捕り（おろちとり）です。生真面目な性格で、だらしない『ミカ』や新人の『タキタ』を叱責する場面が多くあります。船員のなかで最も“眼が良く”、天候を測ることに優れています。お父さんから聞いた光る龍の話を信じています。

ヴァナベル・ノヴァ・ラニ

『ミカ』に並ぶ捕龍の腕をもつ女性の龍捕り（おろちとり）です。『ミカ』以外の船員からは「ヴァニー」の愛称で呼ばれています。クールで多くを語らない性格で、男顔負けの酒豪（笑）。タキタと同室で妹のように世話を焼いています。

「空挺ドラゴンズ」の見どころは？

この作品の見どころは、独特な世界観とキャラクターの成長です。多層的な空の描写や、浮遊する島々での冒険が読者の冒険心をくすぐります。同じ「千剖士（せんぼうし）」でも、ウルラ氏族・タルカ氏族で全く性質が異なる点の描写が面白く、族長がとても良いキャラクターです。また、龍との壮絶な戦いだけでなく、彼らの日常生活やグルメ要素も楽しめる点が魅力です。
特に、捕龍の技術や料理の描写は、ファンタジー作品としてのリアル感を感じることができます。

「空挺ドラゴンズ」では、独特な世界の構造が描かれています。
以下にその主要な要素を挙げてみます。

空の層

【多層的な空】
漫画「空挺ドラゴンズ」の世界では、空が複数の層に分かれています。
それぞれ異なる生態系や気候が存在します。高い空には特有のドラゴンが生息し、低い空では異なる生物や環境が広がっています。

浮遊する島々

【浮遊島】
空には浮遊する島や大陸が存在しています。これらの島々は、それぞれ独自の文化や生態系を持っています。人々がこれらの島々で生活し、交易を行っている姿が描かれています。

龍の生息地

【龍の巣】
龍（りゅう）は特定の空域や島に巣を作り、そこで繁殖しています。これらの龍の巣は、捕獲者たちにとって重要なターゲットとなっています。

技術と文化

【空挺船の技術】
この作品の世界では、空を飛ぶための技術がとても発展しています。空挺船はその象徴となっています。空挺船により、人々は空を移動し、龍を追いかけることが可能になっています。

冒険と探索の精神

【未知の探求】
空の世界はとても広大で、未知の部分が多く、冒険心を持った人々が新たな発見を求めて探索を続けています。この“探索”が物語の重要な要素となっています。

 このように、漫画「空挺ドラゴンズ」は、空を舞台にした多層的で豊かな世界構造を持ち、龍との関わりが独特の世界観を彩っています。

「空挺ドラゴンズ」の感想・レビューまとめ

読者からは、キャラクターたちの成長や人間関係の描写が高く評価されています。また、冒険心をくすぐるストーリー展開や、美味しそうな料理描写が好評です。

龍捕りの名手で変人のミカや、新人のタキタなど、個性あふれるキャラクターたちが魅力。
「命を狩り、命を喰らう」というテーマがしっかりと描かれており、深い感動を与える作品。
異世界グルメものとしてのキャッチーさもありますが、それ以上に、空を中心とした世界観が素晴らしい。
ファンタジーとしてのリアルがしっかりと描かれているので、ためらいなく物語に飛び込んでいける。
空飛ぶ捕龍船『クイン・ザザ』での生活風景がとてもいい！！読んでいると、幼い頃に抱いた冒険へのワクワク感や憧れがよみがえってくる！！

「空挺ドラゴンズ」の作者とは？

漫画「空挺ドラゴンズ」の作者は、『桑原　太矩（くわばら　たく）』です。
1985年5月20日生まれ。北海道札幌市出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科を卒業。受賞歴も多く、2010年アフタヌーン四季賞にて『鷹の台フリークス』で佳作、2011年同賞にて『ミミクリ』で準入選を受賞。『とっかぶ』全④巻刊行中。

作風は、その独特な世界観とキャラクター描写で高い評価を得ています。彼の作品は、ファンタジーだけでなく、日常系の要素も取り入れた深い内容が特徴です。